芸能や音楽の世界で活躍したい!トラブルになる前に知っておくべき事

現在、ホームページ制作やCG制作を主に行っておりますが、それ以外に今まで芸能や音楽の業界にも多く携わってきました。

その中で非常に重要で、ずっと付きまとうのが「契約」です。
この契約は、場合によっては自分を守ってくれますが、最悪の場合は身を滅ぼすのもこの「契約」です。

メジャーデビューできる!
スカウトされて芸能人になれる!
と、うかれ過ぎていると必ず足元をすくわれます。
契約書は何十条も項目があり、また書いている内容も難しいので結局ざっと目を通してサインをしてしまう。

最近多いトラブルが、モデルにならないか?とスカウトされて契約したが、その中にAV出演の内容も含まれていて、蟻地獄に入っていくパターンです。
音楽でも同じで、売れても売れてもお金が入らない、、とか。

ですので、この契約というのは非常に大事で、そういった世界に入る前に知識を頭に入れておく事が非常に重要なのです。

メジャーデビューまでに必要な契約

では、メジャーデビューして音楽の業界で成功したい場合、一体どれだけの契約が必要になってくるのでしょうか?
仮に、大手レコード会社と契約した際の一つのパターンから説明したいと思います。

その前にまず、権利の話しになりますが、自分で作詞したり作曲した場合は、その時点で「著作権」が発生します。
これは誰がなんと言おうとプロでもアマでも子供でも自動的に発生します。
そしてこの著作権の中には、

・財産権としての著作権
・著作者人格権

というものがあり、「財産権としての著作権」というのは、自分が作った曲をTVやラジオ、コンサートやCDなどを利用する第三者に対して利用できるように許諾して、その対価を受け取る事ができる権利です。
この中にも「複製権」、「演奏権」、「公衆送信権」といったような権利も含まれます。

そしてもう一つの「著作者人格権」ですが、作った作品を公表するかしないかを決めたり、勝手に作品を変えられないようにするといった「人格的な権利」の事です。
この中にも「公表権」「氏名表示権」「同一性保持権」という3つの権利があります。

著作権だけでも難しいですが、絶対に知っておかなければ駄目な権利です。

そして、この曲を全部自分でレコーディング(録音)した音源を持っている場合は「原盤権」というものが発生します。
これは、レコーディングにかかる費用を負担した人がもつ権利です。
※スタジオ使用料、ミキシングやマスタリングなどの編集室の費用やエンジニア料、またCDプレス費、ジャケット印刷代、場合によってはスタジオミュージシャンの報酬や、編曲料など

そしていざ、大手レコード会社との契約。

まず、メジャーデビューする際は、必ず以下の三者との契約になります。

  1. アーティスト(自分)
  2. レコード会社
  3. 音楽出版社

まず、アーティストはレコード会社と契約しますが、この契約というのが「専属実演家契約」といって、レコード会社がCDを作成する上で、歌唱や演奏を複製したり、放送の許諾をする権利をレコード会社に譲渡するという契約です。
譲り渡すという事です。
なぜ譲渡する必要があるかというと、レコード会社が自由にCDを作ったり、TVやラジオなどの放送で使ったりできる為です。
アーティストはその報酬を印税として受け取る事ができます。

ここで大事なのが、この印税の配分です。
自分に何%入ってくるのはしっかり確認しておく必要があります。
長年の契約になりますので、言われるがままだと痛い思いをします。

そしてもう一つの「音楽出版社」との契約ですが、この契約というのが「著作権譲渡契約」です。
自分で作った権利を譲渡!? という感じですが、これはそうなっています。全部譲渡します。
音楽業界では、アーティスト自身が持つのではなく、この音楽出版社が著作権を持っているのです。

では、何故音楽出版社に譲渡する必要があるのか?

これは簡単に説明すると、アーティストが著作権を持っていても、それを使って金儲けなどできないよね?
だからそういった事はうちが代理でしますよ。という事です。
ですので、JASRACが徴収した著作権料はアーティストへ行くのではなく、この音楽出版社に分配されます。
そこから分配されるのが著作権印税です。
これも、自分に何%入ってくるのかしっかり確認しておかないと痛い目にあいます。

自分に入ってくる印税はいくらなのか?

では、一般的な話しですが、1枚1,000円のCDを売ったとして、アーティストに幾ら入ってくるのでしょうか?

1,000円の内訳を見てみると、まず、容器代で10%を引かれますので残り900円。

アーティスト印税が約1%、著作権印税が約6%ですので合わせて7%=77円。
1枚売って入ってくるお金は77円です。あくまでも一般的に、、です。

これよりはるかに低いとちょっと考えなければいけませんね。

とにかく、契約の場はとても緊張すると思いますが、しっかり契約書を読んで(特に数字)、主張するところはしっかり
主張しましょう!

また、プロダクションに所属している場合、その契約によって全く変わってきます。
悪質なプロダクションも多いので是非気をつけたいところです。

だからといって神経質になり過ぎるのも良くないです。

数年前、東京のとある高校生バンドと私とで契約の話しまでいったのですが、契約書の読み合わせが終わって何度も質問され、やはり難しいという事で終わった事があります。

行動は積極的に、契約はじっくりと。

後で後悔しないようにしましょう。

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